<その後の動き>この事態を受けて、尾辻かな子さんを取りまとめ人として、東京で活動しているRainbowCollegeの有志メンバーが、
『性的マイノリティの子どもたちと携帯電話フィルタリングを考える会(C.C.ネット)』を発足させました。
当協会のスタッフ・しょうこも参加して、地方における状況なども伝えていきました。
(詳しくは3/12の活動日記→
http://nijiirohenpeisoku.seesaa.net/category/4277318-1.html)
「ホワイトリスト方式をブラックリスト方式に変えられないか」
「ブラックリスト方式で、同性愛のカテゴリーを制限するのをやめられないか」
「同性愛というカテゴリー自体を廃止できないのか」
こういった方針から、総務省や携帯電話事業者への要望書の提出と交渉が行われました。
それと前後して、総務省でもホワイトリスト方式の見直しを求める方針を打ち出しました。
一方、携帯電話事業者は、ネットスター社や親権者(保護者)の判断に頼る部分が大きく、独自に有害無害の判断ができないために、大きな方針変更はないままでいました。
現状のフィルタリングはセクシュアルマイノリティ関連だけでなく様々に問題があり、総務省でも検討会が続けられました。
「モバゲー」や「GREE」などのSNSも有害サイトとされ閲覧できなくなるため、携帯サイトを運営する企業からも強い反発があります。
そうした中、携帯・PHS事業者、ディー・エヌ・エー(DeNA)やドワンゴなど携帯サイトを運営する企業、日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本インターネットプロバイダー協会、大学教授など、100の個人・団体・企業が発起人となり、
“健全”な携帯電話向けサイトを認定したり、認定したサイトの監視を行う民間の機関「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」(EMA)が4月8日に発足しました。
行政レベルでは、自民党・民主党の内部でも、「青少年ネット規制法」がそれぞれ検討されて、法律により「有害」の定義を定めて規制をしようという動きが強まっています。
フィルタリング問題は、新しい局面を迎えます。
6月以降、携帯電話事業者によるフィルタリングの本格導入と、EMAによる認定が始まっていく予定です。
<まとめ>本当は、トラブルに未成年者が巻き込まれないようにするには、インターネットに限らず、教育や啓発活動が最も重要であり、その上で有害・無害の判断は個々がしていくのが最良なのは明白です。
それがネット犯罪やトラブルに追いつけないがために、フィルタリングにすがりついてしまったのです。
フィルタリングは、「見せたくないものには蓋をする」という方法です。
しかし、「見せたくない」と思うのは、一体誰なのでしょうか?
もしかしたら、本当はその情報は無害かもしれません。
もしかしたら、本当にその情報を必要としている人がいるかもしれません。
携帯電話でインターネットなんて、とても考えられない時代もありました。
情報化社会というこの時代で、セクシュアルマイノリティに関する情報が有害と誤解されたまま置いてけぼりになるその前に、まず何かできることがないのか。
微力ではありますが、少しでも風向きの変わるようできることを努力していきたいと考えています。
皆さんのご意見や、ご感想などもお待ちしています!
フィルタリングについて熟慮がなされるとともに、未成年者を守るための教育がもっと本格的にされていくことを祈りながら、今後の動向に注目したいと思います。